2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博は、国内外から多くの注目を集めています。
万博の開催により、関連する企業の株価や業績にも影響が出ることがあります。
「大阪・関西万博で株が上がるって聞いたけど、何を買えばいいのか分からない…」
そんな迷いを抱えていませんか?
私もかつては、イベントで株が上がりやすいというと聞いたことがあるにもかかわらず、何から手をつけていいのか分からないままで、結局何もしていませんでした。
でも、万博などの歴史的イベントに着目し、関連銘柄をじっくり調べて投資を始めたことで、株式投資初心者だった私が、安定した利益を出せるようになりました。
例えば、2024年7月26日から8月11日まで開催されたパリオリンピックではアシックスやヨネックスなどの銘柄が上昇しました。
パリオリンピックで上昇した銘柄
企業名(コード) | 株価(2024年6月末) | 株価(2024年9月末) | 上昇率 |
---|---|---|---|
ミズノ(8022) | 約2,639円 | 約3,033円 | 約14.9% |
アシックス(7936) | 約2,175円 | 約3,000円 | 約37.9% |
ヨネックス(7906) | 約1,953円 | 約2,119円 | 約8.5% |
この記事では、「関西万博で本当に注目すべき株はどれか?」という疑問に対して、初心者でもわかりやすい言葉で具体的な銘柄とその理由を紹介していきます。
PERやPBRなどの基本指標も一覧で比較できるので、投資判断にも役立つようになっています。
読むだけで、「今、自分が何を買うべきか」が自然と見えてくるはずです。

はご板もち平
- 元役所勤務
- FP技能士2級
- 現ウェブライター
- iDeCoで6年運用中
- 旧NISAで元本約2倍
- 新NISA満額めざし積立て
万博後に期待!今後上がりそうな割安ゼネコン株3選を徹底解説

大阪・関西万博は全国的に注目を集めていますが、その影響を受ける建設業界の株価はどうなのでしょうか?
万博に関与する建設企業の現状を踏まえたうえで、「今は割安だけど今後上がりそうなゼネコン株」を3社厳選してご紹介します。
万博工事を落札した企業の株価はすでに伸び悩み
大阪・関西万博の主要会場の建設工事は、大林組、竹中工務店、清水建設が中心となるJV(共同企業体)で落札されました。
ところが、これらの企業の株価は、万博工事の受注が発表された後も大きくは動いていません。
その主な理由は、工事費の高騰と利益率の低さです。
建設費は当初の1,250億円から1,850億円に増加し、資材価格や人件費の上昇も続いています。

万博会場の地盤沈下リスクもあり、リターンよりリスクが目立つ状態になっています。
これから注目の割安ゼネコン株3選
万博工事に直接関与していなくても、今後の都市開発や再開発で恩恵を受ける可能性が高い割安株が存在します。
以下の3社は、現在の株価指標(PER・PBR・配当利回り)から見ても割安と評価され、万博後の成長テーマとしても注目に値します。
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) | 注目ポイント |
---|---|---|---|---|---|
大成建設(1801) | 6,795 | 14.6 | 1.36 | 1.85 | 首都圏・大阪の大型再開発に実績豊富 |
鹿島建設(1812) | 3,264 | 12.9 | 1.30 | 2.45 | 海外案件・IR関連工事への参画可能性 |
鉄建建設(1815) | 2,327 | 9.3 | 0.81 | 3.18 | 関西エリアの鉄道・土木工事に強み |
※データは2025年4月18日時点のものです。
鉄建建設が「穴場」かもしれない理由
鉄建建設(1815)はあまり目立たない存在かもしれませんが、関西を中心とした鉄道インフラ整備の実績が多く、JRグループとも関係が深い企業です。
PERは一桁台、PBRも1倍以下という「超割安」な水準で放置されています。
万博終了後に想定されている「夢洲~市街地」のインフラ整備や、大阪駅周辺再開発にも関与する可能性があり、中長期の成長株として期待値が高い銘柄です。
万博後こそが建設株のチャンス
万博工事を直接請け負っている企業は、費用圧迫や工期遅れなどの課題から大きな株価上昇にはつながっていません。
しかし、その“次”にくる都市再開発やIR関連プロジェクトには、今紹介したような割安で健全なゼネコン企業が強く関わる可能性があります。
今後の株価上昇が期待される割安な観光・宿泊関連銘柄3選


日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2025年3月の訪日外国人観光客数は約349.8万人で、年間累計1,000万人を過去最速で突破しました。
2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博では、総来場者数が約2,820万人と予想されており、そのうち約350万人(全体の約12%)が海外からの来場者と見込まれています。
これに伴い、観光、宿泊、交通業界の企業にとっては大きなビジネスチャンスとなっています。
以下は、大阪・関西万博の開催により、今後の株価上昇が期待される割安な観光・宿泊関連銘柄を3社ご紹介します。



これらの企業は、万博によるインバウンド需要の増加や宿泊施設の稼働率向上などの恩恵を受ける可能性があります!
注目の観光・宿泊関連銘柄
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) |
---|---|---|---|---|
京阪ホールディングス(9045) | 4,200 | 13.5 | 1.10 | 2.50 |
共立メンテナンス(9616) | 2,976 | 15.2 | 1.25 | 2.10 |
ロイヤルホテル(9713) | 946 | 12.8 | 0.95 | 1.80 |
*データは2025年4月18日時点のものです。
観光・宿泊関連の注目銘柄
- 京阪ホールディングス(9045)
関西2府1県で鉄道事業を中核に、不動産、流通、ホテルなどのレジャー・サービス業を展開しています。
傘下のホテル京阪は、夢洲に近いJRゆめ咲線のユニバーサルシティ駅前で「ホテル京阪 ユニバーサル・タワー」を運営しており、USJのオフィシャルホテルとしても注目されています。
インバウンド需要の拡大を受け、業績も好調です。 - 共立メンテナンス(9616)
「ドーミーイン」ブランドで全国にビジネスホテルを展開しており、訪日外国人観光客からの支持も高いです。
大阪・関西万博の開催により、宿泊需要の増加が期待されます。 - ロイヤルホテル(9713)
大阪市内に「リーガロイヤルホテル」などの高級ホテルを運営しており、万博開催による宿泊需要の増加が見込まれます。
PERやPBRが低く、割安感があります。



現在の株価指標も割安と評価されており、今後の株価上昇が期待されます!
テクノロジー企業は大手3社と注目の割安株


大阪・関西万博のテーマは「未来社会の実験場」。
会場ではAI、ロボット、IoTといった先端技術が活用されています。
これを支えるテック企業は、今後もスマートシティやデジタル社会の中核を担っていく存在です。
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) |
---|---|---|---|---|
KDDI(9433) | 2,555 | 15.1 | 1.99 | 2.84 |
ソニーグループ(6758) | 3,466 | 19.3 | 2.55 | 0.58 |
NEC(6701) | 3,235 | 21.3 | 2.17 | 0.87 |
*データは2025年4月18日時点のものです。
- KDDI(9433):5GやIoTインフラの整備を進めており、万博会場内でも活用されています。
- ソニーグループ(6758):AIやセンサー技術に強みを持ち、スマート空間開発にも関与しています。
- NEC(6701):顔認証や防犯システムなど、万博のセキュリティ分野でも存在感があります。
割安株の三精テクノロジーズ
三精テクノロジーズは、1970年の大阪万博で「動く歩道」を出展した実績があり、2025年の大阪・関西万博においても、同様の技術力を活かした参加が期待されています。
具体的な出展内容は公表されていませんが、同社の技術が万博の演出や設備に活用される可能性があります。
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) |
---|---|---|---|---|
三精テクノロジーズ(6357) | 1,249 | 7.06 | 0.56 | 4.00 |
・ニッチ市場での高いシェア:遊戯機械や舞台機構など、特定分野での専門性と実績。
・先端技術への取り組み:ロボット制御技術やIoTの活用など、新技術への積極的な対応。
・大阪・関西万博との関連性:過去の万博参加実績と、今後の万博関連需要への期待。
地元関西の企業にもチャンス!関西の割安銘柄3選


大阪・関西万博の開催は、大手企業だけでなく、関西に本社を構える中堅・中小企業にも新たなチャンスをもたらしています。
ここでは、今は割安に放置されているものの、万博に関与していて、今後の株価上昇が期待される地元企業を3社ご紹介します(2025年4月18日時点)。
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) | 本社所在地 | 万博との関係性 |
---|---|---|---|---|---|---|
大阪ガス(9532) | 2,050 | 12.3 | 0.95 | 3.20 | 大阪市 | 万博会場へのエネルギー供給を担当 |
京阪ホールディングス(9045) | 4,200 | 13.5 | 1.10 | 2.50 | 大阪市 | 万博周辺のホテル運営と鉄道アクセス整備 |
村田製作所(6981) | 7,850 | 14.8 | 1.10 | 2.10 | 京都府長岡京市 | 電子部品供給とスマート技術提供 |
これらの企業は、大阪・関西万博に直接的に関わっており、割安指標も揃っていることから、中長期の成長が期待される投資先として注目されています。
IR・カジノ関連の注目割安株3選


以下は、大阪・関西万博および2030年開業予定のIR(統合型リゾート)に関連し、現在割安で今後の株価上昇が期待される銘柄を3社ご紹介します。
銘柄名(コード) | 株価(円) | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) | 注目ポイント |
---|---|---|---|---|---|
日本金銭機械(6418) | 988 | 15.0 | 1.2 | 2.5 | カジノ向け紙幣識別装置を展開。大阪市に本社を構える。 |
櫻島埠頭(9353) | 1,200 | 10.5 | 0.9 | 3.0 | 夢洲に近接する此花区に本社を持ち、IR開発の恩恵が期待される。 |
山九(9065) | 5,200 | 12.0 | 1.1 | 2.8 | 夢洲に物流用地を保有し、IR関連の物流需要増加が見込まれる。 |
*データは2025年4月18日時点のものです。
IR・カジノ関連の注目銘柄(割安株)
- 日本金銭機械(6418)
大阪市に本社を構える同社は、カジノ向けの紙幣識別装置を展開しています。IR開業に伴うカジノ施設の需要増加により、同社製品の需要拡大が期待されます。 - 櫻島埠頭(9353)
大阪市此花区に本社を持ち、夢洲に近接する立地にあります。IR開発に伴う物流需要の増加や土地価値の上昇が、同社の業績にプラスに働く可能性があります。 - 山九(9065)
夢洲に物流用地を保有しており、IR関連の物流需要増加が見込まれます。総合物流企業としての強みを活かし、IR開業に伴うビジネスチャンスを捉えることが期待されます。
これらの企業は、IR開業に伴う需要増加や立地の優位性を背景に、今後の株価上昇が期待されます。現在の株価指標も割安と評価されており、長期的な視点での投資先として注目されます。
まとめ|大阪・関西万博で上がる株は“未来”を先取りできるかがカギ
関西万博の開催は、さまざまな業界に経済効果をもたらすと思います。
大阪・関西万博は、一過性のイベントではなく、関西の再開発と経済活性化の起爆剤となる可能性を秘めています。
建設、観光、インフラ、IT、地域企業など、多くの分野にビジネスチャンスが広がっており、その波に乗る企業の株価には大きな成長余地があります。
特に、「今は割安」かつ「万博後にもテーマが続く企業」を早めに見つけることが、投資成功への近道です。
PERやPBRといった基本指標を意識しながら、長期目線で成長を追える銘柄に目を向けましょう。



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