
NISAってよく聞くけど、なんだか難しそう…



投資に興味はあるけど、どこから始めたらいいの?
そう感じているあなたに、今回はろうきん(労働金庫)が提供するNISAについて、分かりやすく解説します。
NISAは、国が用意した「投資の利益にかかる税金がお得になる制度」のこと。
この記事を読めば、ろうきんNISAがあなたに合っているかどうかがわかりますよ。


はごもち
- 元役所勤務
- FP技能士2級
- 現ウェブライター
- iDeCoで6年運用中
- 旧NISAで元本約2倍
- 新NISA満額めざし積立て
おことわり
この記事は、ぼく自身が学んだことや調べたことをまとめたもので、あくまでも情報提供が目的です。
特定の商品や投資手法をすすめたり、売買を勧める意図はありません。
できる限り正確な情報をお届けできるよう心がけていますが、内容の正確性・完全性などは保証できません。
もし、この記事の内容を参考にして損失が出たとしても、責任は負えませんのでご了承ください。
投資は最終的にご自身の判断と責任で行うものです。焦らず、じっくり考えてから決めてください。
そもそもNISAってどんな制度?


まず、NISA(ニーサ)について簡単に説明します。
NISAとは、投資で得た利益が「非課税」、つまり税金がかからないお得な制度です。
通常、投資で利益が出ると、その利益に対して約20%の税金がかかります。
しかし、NISAの仕組みを利用すれば、この税金がゼロになるんです。
例えば、10万円の利益が出た場合、通常なら2万円ほど税金で引かれてしまいますが、NISAならまるごと10万円を受け取れるというわけです。



ろうきんも、このNISA制度を取り扱っている金融機関の一つです。
ろうきん(労働金庫)ってどんなところ?


ろうきん(労働金庫)は、一般的な銀行とは少し違います。
- 営利目的ではない金融機関:
ろうきんは、利益を追求することよりも、「働く人たちの暮らしをサポートする」ことを一番の目的としています。 - 組合員のための金融機関:
主に労働組合や生活協同組合(生協)の組合員がお金を出し合って運営されています。そのため、組合員にとっては、福利厚生のような役割も果たしているんです。 - 地域密着型:
会員向けに低金利のローンや独自のキャンペーンなど、さまざまなサービスを提供しており、地域や働く人々に寄り添った金融機関と言えるでしょう。
新NISAでのろうきんNISAの基本情報


ろうきんNISAで投資できるのは、主に投資信託という商品です。
個別株(会社の株を直接買うこと)は選べません。
これは、投資初心者の方でも安心して資産運用できるように、比較的リスクの低い投資信託に商品を絞っているためです。
- 取り扱い商品:
投資信託のみ(つみたて投資枠で約15種類、全体で約127種類程度) - 最低積立額:
月々5,000円から(一部1,000円から可能な場合もあります) - クレジットカード積立:
残念ながら、クレジットカードでの積立には対応していません。
ろうきんNISAのココがすごい!5つのメリット





ろうきんNISAには、特に投資初心者の方にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
1. 全国に店舗があり、顔を見て相談できる安心感
「NISAってなんだか複雑そう」「何を選べばいいか分からない」と感じる方も多いでしょう。
ろうきんは全国に店舗があるので、直接窓口で担当者に相談できるのが大きなメリットです。
インターネットでの手続きに不安がある方や、疑問点をその場で解決したい方にとっては、対面でじっくり話を聞ける安心感は大きいですよね。



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2. 厳選された投資信託だから選びやすい
投資信託の種類が多すぎると、「どれを選んだらいいの!?」と迷ってしまいますよね。
ろうきんNISAでは、取り扱う投資信託を厳選しているため、商品選びに悩む時間を減らせます。
比較的安定した運用を目指せる銘柄に絞られているので、投資初心者の方でもスムーズに始められるでしょう。
例えば、「たわらノーロード」シリーズのように、低コストで幅広い資産に分散投資できる人気の商品もラインナップされています。
3. 定期預金金利優遇など、独自の特典があるかも
ろうきんは「働く人のサポート」を大切にしているため、NISAを利用することで、定期預金金利の優遇など、ろうきんならではの特典を受けられる場合があります。
NISA口座の開設や一定額以上の積立をすることで、通常の定期預金よりも高い金利が適用されるキャンペーンなどが行われることもあります。
例えば近畿ろうきんでは2026年3月31日までの間、投資信託を50万円以上購入した場合、最初の3か月のみ定期預金の金利が+5%になります。



投資だけでなく、預金でもお得になるのは嬉しいポイントですよね。
4. ATM手数料が無料でお得
意外と見落としがちですが、ろうきんNISAを利用する方にとって、ろうきんATMの手数料が無料なのは地味に大きなメリットです。
投資資金の出し入れや普段の入出金でATM手数料がかからないので、余計なコストを抑えられます。
全国のろうきんATMはもちろん、提携している金融機関やコンビニのATMでも、条件によって手数料無料で利用できる場合がありますよ。



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5. 無料セミナーでしっかり学べる
「投資の知識がないから不安…」という方もご安心ください。
ろうきんでは、新NISAに関する無料セミナーを頻繁に開催しています。
制度の基本から投資商品の選び方、リスクについてなど、専門家が分かりやすく解説してくれるので、安心してNISAを始めるための知識をしっかり身につけることができます。
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ろうきんNISA、こんなところがちょっと残念…4つのデメリット


対面サポートが手厚く初心者向きのろうきんNISAですが、他の金融機関と比べると、いくつかデメリットもあります。
1. 投資信託の種類が少ない
ろうきんは商品を厳選しているメリットがある反面、投資信託の選択肢が非常に少ないというデメリットがあります。
例えば、多くのネット証券が200種類以上の投資信託を取り扱っているのに対し、ろうきんのつみたて投資枠では約15種類、全体でも約127種類程度と限られています。



「もっと色々な商品から選びたい!」という方には、物足りなく感じますよね
2. 手数料が割高な商品もある
投資信託には「信託報酬」という、運用・管理にかかる手数料があります。
ろうきんで取り扱っている投資信託の中には、この信託報酬が他の金融機関と比べてやや割高な商品も含まれている場合があります。
特に、インターネットで人気の「eMAXIS Slimシリーズ」のような、業界最低水準の超低コストファンドは、ろうきんでは見当たらないことがあります。
長期で運用することを考えると、わずかな手数料の違いでも最終的な利益に大きな差が出るので、この点は注意が必要です。
具体的な例を以下の表にまとめました。
運用銘柄名 | 投資対象 | 運用手法 | 信託報酬 | 隠れコスト | 実質コスト |
---|---|---|---|---|---|
たわらノーロード先進国株式 | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.09889% | 0.03011% | 0.12900% |
たわらノーロード日経225 | 国内株式 | インデックス | 0.14300% | 0.00300% | 0.14600% |
たわらノーロードS&P500 | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.09372% | 0.05528% | 0.14900% |
たわらノーロード全世界株式 | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.10989% | 0.05211% | 0.16200% |
iFree TOPIXインデックス | 国内株式 | インデックス | 0.15400% | 0.00900% | 0.16300% |
つみたて8資産均等バランス | 複合資産 | インデックス | 0.24200% | 0.04800% | 0.29000% |
eMAXIS最適化バランス(マイゴールキーパー) | 複合資産 | インデックス | 0.55000% | 0.01200% | 0.56200% |
eMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー) | 複合資産 | インデックス | 0.55000% | 0.02200% | 0.57200% |
eMAXIS最適化バランス(マイミッドフィルダー) | 複合資産 | インデックス | 0.55000% | 0.03000% | 0.58000% |
eMAXIS最適化バランス(マイフォワード) | 複合資産 | インデックス | 0.55000% | 0.04100% | 0.59100% |
eMAXIS最適化バランス(マイストライカー) | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.55000% | 0.05600% | 0.60600% |
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.60500% | 0.02000% | 0.62500% |
eMAXIS NYダウインデックス | 外国株式(先進国) | インデックス | 0.66000% | 0.01300% | 0.67300% |
iFree 新興国株式インデックス | エマージング株式 | インデックス | 0.37400% | 0.47900% | 0.85300% |
3. クレジットカード積立でポイントが貯まらない
多くのネット証券では、クレジットカードで投資信託を積み立てると、その金額に応じてポイントがもらえるサービスがあります。
しかし、ろうきんNISAではクレジットカード積立に対応していないため、このポイント還元メリットは受けられません。



「どうせ投資するならポイントも貯めたい!」という方にとっては、少し残念。
4. オンラインでの手続きが少なめ
ろうきんは対面でのサポートを重視しているため、NISA口座の開設や一部の手続きで、窓口に行ったり郵送が必要になったりする場合があります。
ネット証券のように、すべてオンラインで手続きを完結させたい方にとっては、少し手間がかかると感じるかもしれません。



忙しい方や、近くに店舗がない方には不便に感じることもあるでしょう。
ろうきんNISAと他のネット証券、どっちがいい?
ろうきんNISAと、SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券を比較してみましょう。
項目 | ろうきんNISA | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|
取扱銘柄数 | 投資信託のみ(つみたて枠15本程度、全体127本程度) | 投資信託約2,600本、株・ETF・REITなども取扱 | 投資信託約2,000本、株・ETF・REITなども取扱 |
個別株・ETFの購入 | 不可 | 可能 | 可能 |
信託報酬(手数料) | やや高い傾向 | 業界最低水準の商品が豊富 | eMAXIS Slimシリーズなど低コストファンドあり |
クレジットカード積立 | 不可 | 三井住友カードで最大5%還元(通常は0.5〜2%) | 楽天カードで最大1%還元 |
ポイント還元サービス | なし | 投信マイレージなどでTポイント・Vポイント付与 | 保有額に応じて楽天ポイント付与 |
最低積立金額 | 月5,000円から(一部1,000円から) | 月100円から | 月100円から |
手続き方法 | 主に窓口での対面手続き | オンライン(スマホ完結) | オンライン(スマホ完結) |
相談体制 | 窓口での対面相談が充実 | チャット・電話などオンラインサポートが充実 | チャット・電話などオンラインサポートが充実 |
公式サイト | ろうきんはこちら | SBI証券はこちらから | 楽天証券はこちらから |



やっぱりSBIや楽天のほうが有利な気がしますね…
\楽天経済圏の人は迷わずこちら /
\ 実績と人気で選ぶならこちら/
ろうきんNISAはこんな人におすすめ!


ここまでのメリット・デメリットを踏まえて、ろうきんNISAがどんな人に向いているのかを見ていきましょう。
- 投資初心者で、専門家から手厚い対面サポートを受けたい人
- 「インターネットでの手続きは不安…」「直接質問して、じっくり教えてほしい」という方には、窓口でしっかりサポートしてもらえるろうきんはぴったりです。
- すでにろうきんの口座を持っていて、身近に感じている人
- 普段からろうきんを利用しているなら、新しく口座を開設する手間も少なく、安心してNISAを始められます。給料の振込先をろうきんにしている方などにもおすすめです。
- 商品数が多すぎると迷ってしまうため、厳選された銘柄を望む人
- 「選択肢が多すぎると、どれを選べばいいか分からなくなる!」という方にとって、ろうきんの厳選されたラインナップは、商品選びの負担を減らし、スムーズに投資を始められるでしょう。
- 定期預金と合わせて資産運用を考えている人
- ろうきんでは、NISAと定期預金を併用することで、定期預金金利の優遇など、独自の特典が受けられる場合があります。手堅く預金もしたいし、NISAで投資もしたい、というバランス重視の方にも適しています。
ろうきんNISA、こんな人には向いていないかも(他の金融機関・ネット証券がおすすめ)


逆に、ろうきんNISAが合わないのはどんな人でしょうか。
次の5つのどれかに当てはまれば、他の金融機関やネット証券を検討してください。
「色々な投資信託や個別株、ETFの中から、自分の好きなものを選びたい!」という方は、商品の種類が豊富なネット証券の方が向いています。
「手数料はとにかく安く抑えたい!」という方には、超低コストの投資信託が多数揃っているネット証券がおすすめです。
「特定の会社の株を買いたい」「米国市場の特定のETFに投資したい」など、投資信託以外の個別銘柄を選んで投資したい方には、ろうきんNISAは向いていません。
「投資しながらポイントもお得に貯めたい!」という方は、クレジットカード積立に対応しているネット証券を検討しましょう。
「スマホやパソコンでサッと手続きを済ませたい」という方は、オンラインでの利便性が高いネット証券の方がストレスなく利用できるでしょう。
新NISAで後悔・失敗しないための7つのポイント





NISA制度を最大限に活用し、後悔や失敗を避けるために、投資の基本もしっかり押さえておきましょう。
1. 市場の動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つ
投資で最も大切なのは、株価の短期的な上がり下がりで焦らないことです。
株価が下がっても「もっと下がるかも…」と慌てて売ってしまうと、その後の回復のチャンスを逃してしまいます。
逆に、上がったからといってすぐに売ってしまうと、長期的に得られるはずだった大きな利益を逃すこともあります。
かの有名な投資家ウォーレン・バフェットも、資産のほとんどを65歳以降に築いたと言われています。
2. 下落相場でも冷静さを保つメンタルが重要
投資は、お金の運用だけでなく、あなたの気持ちも大きく影響します。
市場が大きく下がった時でも、「やめずに続ける」「決めた通りに買い続ける」という強い気持ちが大切です。
成功している投資家は、市場が暴落しても冷静さを保ち、長期的な回復を信じて運用を続けています。



これは、知識だけでなく、心の準備が必要だということですね。
行動経済学という言葉をよく聞くようになったかと思います。
投資には人間の心理がすごく反映されてしまうもの。
なので行動経済学を知って、投資でも心理に惑わされないことが大事です。
次の記事では行動経済学を投資に活かす方法が分かるのでおススメです↓


3. 利益が出てもすぐに確定しない
利益が出ると、「よし、売って利益を確定させよう!」と思うかもしれません。
しかし、短期的な利益確定は、長期的な「複利効果」という、利益が利益を生む素晴らしい効果を失ってしまうことにつながります。
非課税投資枠は売却すれば翌年に復活しますが、無駄な売買は手数料もかかってしまいます。
4. 必ず「余裕資金」で投資する
NISAに限らず、投資は絶対に「余裕資金」で行うのが鉄則です。
毎日の生活費や、数年以内に使う予定があるお金(例:子どもの教育費、マイホームの頭金など)を投資に回してしまうと、もし株価が下がってしまった時に、必要な資金が足りなくなり困ってしまう可能性があります。
お金は「すぐに使うお金」「数年以内に使う予定のお金」「10年以上使わない、将来のための貯蓄」の3つに分けて管理するのがおすすめです。



NISAは特に「10年以上使わない、将来のための貯蓄」として使うと良いでしょう。
5. 低コストの投資信託を選ぶ重要性
投資信託を選ぶ際には、「信託報酬」という手数料に注目しましょう。
これは、投資信託を運用・管理してもらうために払い続ける費用です。
たとえわずかな差でも、長期間運用すると大きな差になります。
同じような内容の投資信託なら、手数料が安いものを選ぶ方が、最終的にあなたの手元に残る利益が多くなります。
投資信託の選び方やおススメの投資信託は次の記事で十分わかりますよ↓


6. NISA制度を正しく理解する
新NISAのメリットを最大限に活かすには、制度のルールを正しく理解しておくことが不可欠。
新NISAには、年間の投資できる金額(年間投資枠360万円)と、生涯で投資できる合計金額(非課税保有限度額1800万円)が決まっています。年間投資枠は、その年に使い切らないと翌年には持ち越せません。
また、新NISAでは、投資信託を売却すると、その商品を購入した時の金額分の非課税投資枠が翌年に復活するという大きなメリットがあります。
この仕組みを知らずに売却してしまい、「今年の枠が使えなくなった!」と後悔する人もいるので注意しましょう。
無理に上限まで使おうとせず、あなたのペースでコツコツと投資を続けるのがおすすめです。


7. 困ったら専門家に相談する
特に投資初心者の方にとって、NISAの仕組みや商品の選び方は難しく感じるかもしれません。そんな時は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのも非常に有効です。
専門家は、あなたの収入や家族構成、将来の目標に合わせて、最適な投資プランや金融機関の選び方についてアドバイスしてくれます。
例えば、無料で相談できるサービスなどを活用して、疑問や不安を解消してから投資を始めるのも良い方法です。


よくある質問
まとめ|ろうきん新NISAのメリット・デメリットを理解し、賢く資産形成を
ろうきんの新NISAは、対面での手厚いサポートや厳選された商品ラインナップなど、特に投資初心者の方にとって安心感があります。
しかし、取扱商品数の少なさや一部商品の手数料、オンライン利便性の低さといったデメリットもある。
これらの特徴をしっかり理解した上で、あなたの投資スタイルやニーズに合っているかどうか、他の金融機関やネット証券とも比較検討することが重要です。
新NISA制度を最大限に活用し、後悔なく資産形成を進めるためには、次の3つが非常に大切です。
- 長期的な視点を持つこと
- 余裕資金で投資を行うこと
- 低コストの投資信託を選ぶこと
ぜひ、ご自身の状況に合った最適な金融機関と投資戦略を選び、着実な資産形成を目指しましょう!
新NISAについてさらに詳しく知りたい、またはご自身の状況に合わせたアドバイスが欲しい場合は、専門家への相談も有効な手段です。
疑問点を解消し、自信を持って投資に取り組んでいきましょう。
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